mondaysickを代表して
このバンドが生まれたのは、2007年の秋でした。
あの時、僕の周りにいたメンバーは、もう残っていません。
mondaysickと名づけてくれた子も、どこにいるのかわかりません。
多くの人たちが通り過ぎていく様を眺めながら、より多くの光景を走り抜ける夢を見ていました。
幸せな夢の途中で目が覚めてしまった朝、その続きを見たくなるのが人間だと思います。
もう一度眠って、あの夢の中へ戻りたくなる。
夢は大抵イジワルなものだから、思い通りにはいかないけど。
でも、今回ばかりは諦め切れないなー(笑)
駄々っ子のようにすがりつきたくなるほど、長い月日を重ね過ぎたみたいです。
みなさんの大切な人生の一瞬を、mondaysickというバンドと共に過ごしてくれて、ありがとうございました。
僕は作詞作曲をする音楽家ですが、こんな感情を曲にしろと言われたら、生まれて初めて、ごめんなさいと答えます。
とても表現できません。
カネとシミは、立派な父親になるために楽器を置きました。
子供には、お腹いっぱいご飯を食べさせてあげる責任があるし、大学にいきたいと願うなら大学にいかせてあげられる貯えを備えるべきだと僕は二人に話しました。
それは、今のmondaysickでは不可能なのです。
悲観したのではなく、現実に立ち返っただけです。
生まれてくる子供は、現実を生きていくわけですから。
ファーストミニアルバムのレコーディング中、このバンドでの経験を通じて、メンバー全員が音楽家としても、人間としても成長していけるようにという思いを込めて「school」と名づけました。
楽器を置く決断をしたカネとシミの精悍な顔つきを見て、僕もユッキーも、ただ頷きました。
結成から数えて5年半、本当に素晴らしい時間でした。
カネとシミに負けないように、僕とユッキーは新たな道で音楽を続けていきます。
最後に、このような形で発表することになるとは想像もできませんでしたが、「スカイウォーカー」という新曲のミュージックビデオを遺して、mondaysickの幕を閉じようと思います。
また、音楽が鳴る場所でお会いしましょう。
Vo./Gt. 飯濱壮士